更新: 2026-10-30。開発版の実装契約。公開済みバイナリの対応を示すものではありません。
macOS用モジュールの選択
descript.txt でWindows用の shiori を維持したまま、macOS用モジュールを明示できます。
shiori,yaya.dll
shiori.macos,native/libyaya.dylib
空でない shiori.macos を通常起動・再ロードの両方で優先します。パスは ghost/master からの相対指定で、Windowsの \ 区切りも受け付けます。yaya などの名前でも明示選択したファイルをNative経路で読み、同梱helperへ置換しません。空欄は従来の shiori へ戻り、指定ファイルが無い場合はロード失敗になります。辞書ディレクトリは選択したモジュールの親フォルダです。選択したモジュールは下記のABI契約に従う必要があります。
同梱互換エンジンや導入済みSHIORIエンジンプラグインを自動選択する場合は shiori.macos を追加せず、元の shiori を使います。追加栞の手順と制約とSHIORIエンジンプラグインを参照してください。
宣言
macOS の .bundle / .plugin は Contents/Info.plist、単体ライブラリはファイル名に .plist を追加した隣接ファイル(例: engine.dylib.plist)に OurinShioriABI を指定します。
<key>OurinShioriABI</key>
<string>ukagaka-int32</string>
| 値 | load | request | unload |
|---|---|---|---|
ourin |
bool(const char *) |
bool(const unsigned char *, size_t, unsigned char **, size_t *) |
void(void) |
ukagaka-long |
int32_t(void *, long) |
void *(void *, long *) |
int32_t(void) |
ukagaka-int32 |
int32_t(void *, int32_t) |
void *(void *, int32_t *) |
int32_t(void) |
kagari |
int32_t(void *, long) → instance ID |
void *(int32_t id, void *, long *) |
int32_t(int32_t id) |
aosora |
long(void *, long) → instance ID |
void *(long id, void *, long *) |
int32_t(long id) |
yaya |
long(void *, long) → instance ID |
void *(long id, void *, long *) |
int32_t(long id) |
ukagaka-long の long は macOS の64bit整数です。kagari は KAGARI POSIX ビルド の kagari_load / kagari_request / kagari_unload 専用で、標準 2 引数 request とは別契約です。Windows由来の32bit長さを使用する移植版には ukagaka-int32 を使用します。これは SHIORI 用のキーであり、SAORI等の OurinModuleABI とは別の契約です。
宣言がない場合は、shiori_requestを持つOurin独自ABIと、専用prefixで区別できるKAGARI/Aosoraを扱います。YAYAのmulti APIはyayaと明示します。無印のrequestは署名を推測せず拒否し、不明な宣言値もロードエラーになります。
aosora は aosora_load / aosora_request / aosora_unload 専用です。インスタンスIDも64bitで、ロード失敗は0です。入力と応答の所有権は ukagaka-* と同じです。任意導入・実ゴースト検証を参照。通常配布には同梱しません。
シンボルと所有権
ourin / ukagaka-*はloaduを優先し、shiori_loadu、loadu、shiori_load、loadの順に探索します。要求はshiori_request / request、終了はshiori_unloadu / unloadu / shiori_unload / unloadです。この3契約ではload/unloadを省略可能ですが、存在するloadが失敗するとロード全体を失敗にします。
kagariはkagari_load/request/unload、aosoraはaosora_load/request/unloadを使います。yayaは公式POSIXのmulti_loadu / multi_request / multi_unloadを使用し、3関数すべてを必須とします。YAYAとAosoraの成功IDは正のC longです。YAYAの0番は旧single API用なので成功とみなしません。インスタンスごとの要求・終了により、複数辞書を同じVMへ上書きしません。
ourin: 入力はホスト所有で、関数から戻るまで有効です。応答はホストが複製し、shiori_free、なければ libcfreeで解放します。ukagaka-*: load/request の入力は NUL 終端したmalloc領域で、所有権をモジュールへ渡します。長さに NUL は含みません。request の長さは入出力引数です。応答はモジュールがmallocで確保し、ホストが複製後freeします。kagari/aosora/yayaもload/request入力の所有権をモジュールへ渡し、応答をホストがfreeします。長さとIDの幅は上表に従います。- 負の応答長と64 MiBを超える応答は拒否します。これで不正なネイティブコード全般を安全にできるわけではありません。
辞書ディレクトリとプロセス
実行ライブラリの保存場所と load のディレクトリは別値です。明示した shiori.macos では、選択したモジュールの親を辞書ディレクトリにします。導入済みプラグインでは、ゴーストの ghostRoot と元の shiori 相対パスから辞書ディレクトリを決め、プラグインの導入先は使いません。実在するパスは大文字小文字を区別せず解決します。ディレクトリはUTF-8・末尾 / 付きで渡し、loadu が無い load にもUTF-8を渡します。旧ACP/Shift_JISパス専用モジュールは変換wrapperが必要です。単体ロードAPIで loadDirectory を省略するとライブラリの親ディレクトリです。
アプリ内とXPCサービスは同一の NativeShioriModule を使います。既定のXPC隔離で接続やロードに失敗しても、アプリ内ロードへ自動的に切り替えません。SHIORI/2.xの変換は既存adapterが担当します。ABI対応だけで個々の栞や辞書の互換性が確認できたことにはなりません。
検証
NativeShioriABITests は標準ABIの2種類を実Cライブラリとしてビルドし、GET/NOTIFY、辞書パス、unload、ロード失敗、宣言不足、XPCの別PIDを検証します。既存独自ABIの回帰は ShioriLoaderTests の nativeDylibFixture* で検証します。
YAYA用の実C fixtureは32bitを超えるIDを返し、2つの辞書の独立性、一方の終了後の他方の継続、ID=0のロード失敗をdirect/XPCで検証します。公式実エンジンの検証はYayaEngineTestsとengines/yaya/README.mdを参照してください。
翻訳: Codex。日英内容照合: 2026-10-30。実行結果は各検証レポートを参照してください。
出典と編集について
Ourin / Furin Lab・contributors。文書はCC BY-SA 4.0(第三者の個別表記を除く)。Web版は見出し・リンクの整備とローカルパスの一般化を行っています。更新基準日: 2026-10-30。
元資料: docs/NATIVE_SHIORI_ABI_ja-jp.md
ソース SHA-256: 4fe551be2c0e8a034f2505c91c336afd527b11a2d5598734135f9da0289e873d